褒める子育てが重要視されていますが落とし穴もあります。
何でも褒めることが良いと思われがちかもしれません。
「何に対して」褒めるのか?そこがカギになります。
子どもが何かを「成し遂げた時や成功した時」に褒めるキッカケが生まれます。
その時に「スゴイ!さすが!」とほめると思います。
しかし、この褒め基準により子どもの自信を失わせていることもあるのです。
たまに「僕は何もできない」と悲観している子に出会います。
その子は『上手にできないといけない』と強く思っている傾向があります。
それは上手にできないと褒められないということが刷り込まれ、自分に対して自信を失っている状態です。
つまり、上手にできたり、成功したことだけを褒められることで、子どもは「褒めプレッシャー」につぶされているのです。
このようになると危険信号。
これを回避するために、「体験 × 褒める」を活用すると子どもの自信が育っていきます!
例えば、様々な体験をした後に感想を聞いてあげます。
海で遊んで来た時は、
親:「海で何が楽しかった?」
子ども:「魚を見つけて捕ったこと。」
親:「魚を見つけて捕ったんや、そんな体験ができて良かったね!」
子ども:「うん!」
このように体験を肯定してあげるのです。
もし仮に子どもが「魚を見つけたけど捕れなくて悔しい」という感想であっても、
「魚が捕れんかったけど、そんな体験ができて良かったね!」と言えば、子どもが感じている失敗に対しても肯定していることになります。
何かを成し遂げたり、成功したことだけではなく、体験を肯定することで自分自身の行動に対して自信を持つようになります。
この考えを大人が持つと、上手にできることだけを褒める必要がなくなるのです。
大人はただ単に何でも褒めるのではなく、褒め方を間違えないように気を付けたいものです。
「そんな体験ができて良かったね。」
これは成功も失敗も肯定する子どもを伸ばす魔法の言葉です!
(注)魔法の言葉と言って、この褒め言葉だけにならないように気を付けてくださいね。
家庭でたいけん教育!
佐藤陽平