人が社会をつくっている。人が社会問題を生み出している。
すべては人が起こすこと。ならば解決する人を育てる。
これが未来に向けた私の活動である。
では、どのようにして人を育てるのか?人類が生まれ永遠に変わらない方法「事上磨錬」が答えだ。
日々に起こる出来事から学び鍛錬する哲学である。
私がこの考えに出会ったのは住友林業に勤めていた時だ。
上司が仕事のできない私に向かい「人は日常で成長する、日々の意識が大事だ」と叱咤激励してくれた。
それから「今」という時間に意識を向けるようになった。
予想できない出来事や受け入れがたいことも自分の成長のチャンスだと捉える自分がいた。
事上磨錬で生きると可能性が拡がることも実感できた。
おかしいことに「気づき」、声を上げられるのだ。今を生きることで私利私欲や自己保身に振り回されなくていい。
自分の「意志」で決めるから行動力が増す。そのことで新たな出会いが生まれ、自分に足りないことを補ってもらえるような仲間が増えていく・・・。
可能性とは未来に向けた期待。
自分の心のあり方一つで環境も変わることも事上磨錬で学べた。
また、事上磨錬で生きると気を張らなくていい。誰だって楽したい時があるし怠けたいものだ。
仕事上で起こるストレスを乗越え、思いっ切りチカラを抜き、怠けて遊ぶ。
その遊びが出会いを生み、新たな可能性につながっていくこともしばしば。日々を生きるとはそういうものだ。
人は可能性の塊。特に子供たちはなおさらである。
家庭は事上磨錬のベースになることから、大人が日々のあり方を意識しておくといいだろう。
楽しいも辛いも教材であることがわかれば、「今」の出来事に感謝でき、自ずと「可能性」を拡げていく。
自分の心のあり方一つで視点が変わる。
一般社団法人 ひとねるアカデミー
佐藤陽平