お風呂を焚く薪を運んでくれています。
薪が落ちるか?落とさずに運べるか?のギリギリの攻防が楽しいようです。
たくさん積んで楽をしようとすれば、落して倍の時間がかかる・・・。
こんなチャレンジや失敗を繰り返していました(笑)
子どもは何でも遊びにできます。
家の行事ですから時間の制限もなく、のびのびとした気持ちでチャレンジできます。
自分が働いたことで、家族みんなが助かるので感謝されます。
この経験が大人になっても重要であることを実感しました。
ある青年が社会人になり苦しんでいました。
勉強の能力は高いが働くことに関しては苦手なのです。
それは「働く」ことを身体で理解していないからでした。
働く時間は区切られ、ミスに怯え、チャレンジする気持ちの余裕がありません。
楽しさを感じないので仕事が苦しくなる一方です。
「仕事」を体験していないことがつまずきになったのです。
「子どもに働かせるとは何事か!」という意見もありますが、
私は家庭に「働く場」があることも重要だと考えています。
労力だけではなくみんなで生活することで、お互いの感謝が生まれます。
子どもは人の役に立つ幸せを学び、感謝されることで自己肯定感も高まります。
今の家庭では掃除も洗濯も食器洗いも自動でやってくれます。
子どもが手伝う場もなく、外でも遊べないとなればゲームが主流になります。
便利なことを否定するつもりはありませんが、ちょっと不便な生活は子どもの教育にもなりますし、共通の話題が生まれ家族の対話もはずみます。
忙しい日常なのですが、一か月に一度でも良いので家庭に「働く場」をつくることを意識してみてはいかがでしょうか。
家庭でたいけん教育!
佐藤陽平