5年前に長男が庭に植えた桃とスモモの木も大きくなりました。
当時の彼のやりたいことは果樹園。
食いしん坊らしい発想です。
しかし、5年前から今まで一度も実がつかないんです。
自分が思い描くビジョンに到達しないことから、長男が始めたのは問題提起。
何が問題なのか?
土なのか?
日当たりなのか?
そもそも、実のならない木なのか?
彼は自分の頭で問題提起をして課題を抽出し解決法を生み出しました。
土の栄養を考え、完熟堆肥を混ぜたり、海藻農法を試したり。
日当たりはどうかと調べたり。。。
今年、彼が行きついた答えはミツバチがいないのではないか?という疑問。
そこで、筆を使って受粉させる作戦を試しています。
自然の移ろいを教材にすると学びのチャンスは一年に一度。
ネットですぐに答えが出るのではなく長期スパンで答えが出てきます。
長い時間をかけて答えを見つけるプロセスは子どもの成長にとって重要です。
これを大人が知っておいてほしい。
今の子どもたちや大人はスマホを使いすぐに答えが出ることに慣れています。
緊急の時は便利でありがたいのですが、、、マイナス点もある。
それは、すぐに答えが出ないとストレスになること。
私たちは便利さや快適さが習慣化されることでストレスに弱くなっているんです。。
これからますます便利で快適になる時代、子どもに身に付けさせておきたい能力は、ストレスに対する強さです。
脳の部位で言えば「視床下部」
では、視床下部を鍛えるためにどうすればいいのか?
視床下部に負荷をかけること。ストレスをかけるのです。
筋肉を鍛えるのと同じ。負荷をかけて強くします。
視床下部は難しい問題を解くような負荷ではなく、長期的に答えが出ないようなストレスです。
これにより「視床下部」が鍛えられます。
だから、自然の移ろいで食物を育てるような、簡単に答えが出ない体験が良いのです。
「いやいや佐藤さん、田舎だからできますよね、、、都会ではできないんですよ。」
こんな声が聞こえてきますが、大丈夫です!
うちの子どもたちが最初に始めたのはアパートのベランダで「家庭菜園」。
プランターを使って野菜を育てました。
ぜひ、お試しください。
さてさて、今年の桃やスモモに実がつくのでしょうか?
私は実になっても、ならなくても良いと考えています。
大人が答えを教えるのではなく、子ども自らが答えを探すプロセスを大事にしてあげる方が子どものためになります。