佐藤家の子育てブログ

信頼できるってどんな人?

あなたの信頼できる人を思い浮かべてください。
その方はなぜ信頼できるのでしょうか?
容姿が良いから?言っていることすばらしいから?カリスマ性があるから?
 
 
実は人によって信頼の基準は違うんです。
どうみても、どう考えても怪しいけど信頼してしまっている人がいますよね。
あなた騙されているんじゃない?という方。これは依存と言えるかもしれません。
 
 
では信頼とはなんでしょうか?
「信頼とは、相手を信用し、頼りにすること。信用とは見返りを求めないこと。」
この人なら大丈夫と自分が信じられるということですね。
自分の意思で判断できる状態です。
 
 
では依存とはなんでしょうか?
「他に頼って存在、または生活すること。」
自分の意思よりも相手の意思に従う状態です。自分軸ではないから相手の思うまま。
 
 
私が人材育成研修をしている時にある経営者さんが「洗脳させる方法を教えてくれ」と言ってきました。
文句を言わず働けばいい。言われたままに動けば会社は周ると・・・。
他にも依存状態にすれば社員が辞めなくなるから、「うちの会社は幸せだ、他はもっとひどいし辛いぞ」ということを会話で伝えていると・・・。
 
私は「空いた口が塞がらない」を体験できました笑
 
 
また、ある社員の相談がありました。
信頼できる上司が欲しい。自分で判断するよりも的確な指示を出して管理してくれる方が楽。
うまく操ってくれる管理者がいればもっと仕事が楽になるのに・・・。
 
 
ここでわかったことは、洗脳する側も洗脳される側も依存状態をつくろうとしていることです。
お互い同じ思いなので引っ張られます。ある意味、依存状態は楽です。
自分軸を持ち判断して失敗すれば自分に責任が還ってきますが、依存していれば相手の責任にできるからです。
お互いの依存状態を共依存と言います。
 
 
実は共依存というのは人の2倍のストレスをため込みます。
他人の動きに振り回されることで他人も責めるようになる。
さらに他人を信じた自分を責めるようになる。
次には不安に襲われストレスが暴発していくようになります。判断ミスが増えたりとマイナスのスパイラルに陥っていくのです。
 
共依存を勘違いし、「この人には私が必要なんだ」と思ってしまう方もいます。
これは依存された自分を肯定できるからです。つまり、相手がいないと自分を肯定できないので共依存に陥っていく。
 
 
依存された → 嬉しい → 自己肯定 → 依存者を求める → 共依存
 
 
支え合うという言い方もありますが、支え合いは自立した者の同士で行うこと。共依存ではないです。
 
 
あなたは依存させる行動をしていませんか?
あなたは依存を望んでいませんか?
 
 
私は人材育成の目的は何ですか?と聞かれたらこう答えます。
「自立です。」
教育の目的は何ですか?と聞かれたら「自立です。」と。
 
 
自立は自分一人で生きていくというニュアンスではなく、社会コミュニティの一員として生きていくということ。
自立した人は人を助けることができます。
依存させずに、共に生きる仲間として接します。
もちろん、福祉や医療施設など手助けがないと生きていけない方もいます。
その方に自立せよ、ということではありません。
社会では誰でも手助けが必要になる可能性があります。
真心と愛情を持て行動する人が信頼のできる人。
共依存に陥るのではなく自分軸を持ち続けられることが大事なのです。
 
 
つまり、信頼とは行動です。その人の行動を見ること。
何のために動いているのか?何のために働いているのか?そのココロザシと行動を見て判断すること。
 
 
信頼できる人はココロザシを持ち行動しています。
誰からの手助けになると信じチャレンジし自分を磨いています。
 
 
そうそう、あるクライアントさんから「中身が薄っぺらいのにPRに長けていて信頼をつくっている方がいます。
このような方は成功するのでしょうか?」と質問がありました。
 
 
私の答えは、その方が成功してもいいし、失敗してもいい。
他人のあり方に言及しても何も変わらない。
その方を見て、自分がどうありたいかの参考にすればいいだけということ。
 
 
家庭も地域も会社も不安になればなるほど共依存しやすくなり、ストレスを溜め、マイナスのスパイラルに陥りやすくなる。
社会を豊かにすることは「信頼できる人を育てること」なのではないでしょうか。
 
 
一般社団法人ひとねるアカデミー
代表理事 佐藤陽平

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