佐藤家の子育てブログ

デキナイコトがデキル 青年の無人島合宿

無人島というキーワードで何を思い浮かべますか?
 
サバイバル
生きる
なにもない
ナイフ
ヤシの実
 
と様々なイメージが出てくると思います。
 
私の無人島のイメージは良質な人材育成の場です。
 
なぜならば、サービス過多で快適な時代と言われる現代の中で究極の不便さが残る唯一の場。
 
何もないからこそ人間の眠っている本来持っているチカラが覚醒します。
 
では、そもそも人間は本来持っている能力を「発揮できていない」のでしょうか?
 
私は人材育成に関わってきて多くの方が発揮できていないと感じています。
 
・超優秀な能力を持っているが発揮できない環境にいる方
・自分の強みを勘違いし我慢しながら働いている方
・自分の人生はこんなものだと諦めている方
 
以下の方も該当します。
 
・子育ての際に親が指示を出し過ぎてしまい、指示がないと不安になる方
・学校でイジメに合わないよう周りに合わせることを優先し自分を出すのが怖い方
・そもそも何も考えない、不安も希望もない ただ日常を過ごす方
 
人間には先祖からいただいたすばらしき能力(DNA)が備わっています。
先祖のあらゆる体験が詰まっており引き継がれてきた能力。
 
それが 遺伝
 
この遺伝を強みとして自分の人生に生かしていけばどれだけ命を有意義に使えるか。
 
しかし、問題点もあります。
 
それは「遺伝による強みが何なのかがわからない」こと。
 
現在の脳科学でも脳のタイプによる傾向性までは把握できます。
 
私も脳診断テストでカウンセリングができますが、あくまでも傾向性までです。
 
脳科学を参考にしながらも本来の強みは「体験」でしか表面化できません。
 
自分であらゆることを体験するから好きか嫌いか、得意か不得意かがわかるのです。
 
例えば私は小学3年生から少年野球のチームに所属していました。
 
理由は親の強制です。
 
正直言うと野球が大嫌いでした。
 
毎日の練習が嫌で嫌で苦しかった。それよりも自然の中で遊ぶことが好きでした。
 
結局、野球では万年補欠。身体も痩せっぽっちで小さいので野球は私には不適合なのです。
 
この時に身体を動かしていたおかげで体力はつきました。
 
ですから全てがマイナスではありませんし、今では親にも貴重なキッカケをもらったと感謝しています。
 
大学生になり、レースラフティングに出会いました。
 
レースラフティングとはゴムボートによる激流下りです。いかに早く激流を下るかという競技。
 
自然が大好き、体重が軽く、適度な筋力と体力のある私を生かせる競技でした。
 
結果、ある地方の大会で優勝することができました。
 
つまり、私は様々な体験のおかげで自分の強みを生かせることを見つけたのです。
 
スポーツでの事例を出しましたが仕事でも同じ。
 
自分を生かせる天職を見つければ、それだけ可能性を拡げられます。
 
自分本来のチカラを生かすためには、まずは体験して強みを発見することなのです。
 
しかし、またまた問題点があります。
 
強みを見つけても生かすかどうかの「意欲」の問題です。
 
意欲は生命力
 
この生命力が幼少期から育っていなければ超強力で素晴らしい能力があったとしても生かされません。
 
全ての土台である生命力。
 
実はこの生命力の部位を鍛えられるのが無人島なのです。
 
便利で快適過ぎる環境では生命力が育ちません。育つはずがない。
 
筋肉は負荷をかけることで強くなります。
勉強は学ぶことでできるようになります。
生命力はストレスがかかることで強くなるのです。
 
つまり、生命力を高めるためにはある程度のストレスが必要なのです。
 
子供の為と言って甘やかし過ぎると弱い子にしてしまいます。
だからと言って暴力など過度なストレスは可能性を奪うことにつながるので注意が必要です。
 
 
何もない無人島でやることは「くうねるだす」。
 
生きるために食料を確保します。
 
食糧を調理するための釜土を作ります。
 
次は安全に寝るための寝床を確保します。(これはテントを設営します)
 
そしてデトックスのためのトイレを作り”出す”。
 
問題を見つければ課題を見出し解決案を出す。
 
また本来の自分自身を出す。
 
これが「くうねるだす」です。
 
人として最もシンプルな暮らし。
 
不便で不都合で不合理で不快というストレスを自分の身体を使ってなんとかしようとするから生命力が発揮し始めます。
 
仲間と共に協力しないとうまくいきません。
 
必然的に調和のチカラが発揮されます。仲間同士が思いやるようになり自然と認め合うようになるのです。
 
この空気感が自分をさらけ出しても良いという安心感に変わってきます。
 
自分を出しても認められるから本来持っているチカラも発揮されやすくなるのです。
 
①ストレスのかかる環境により生命力(意欲)の部位が鍛えられる
②仲間との調和により安心感が生み出され本来の自分を出せるようになる
 
このような循環が生まれるのです。
 
そして最も重要な視点が「貢献」するということ。
 
脳の発達は「貢献」です。
 
人や社会に貢献することで自分の脳を鍛え可能性につなげることができます。
 
無人島は不便。
 
このため、一人一人に役割があり、皆が貢献し合える環境があるのです。
 
自分の得意を生かして貢献していく場。
 
釣りが得意な人は魚を釣って皆のための食糧を確保する。
料理が得意な人は調理をする。
エサを獲るのが得意な人は釣りのためのエサを確保する。
潜って魚を獲るのが上手な人は潜る。
周りの環境を見てリスクに気づける人は場の整理整頓をする。
 
このように一人一人の能力が発揮されていきます。
 
貢献しているとドーパミンが分泌され幸福感に包まれていきます。
 
貢献して人から感謝されることでオキシトシンが分泌され幸福感に包まれていきます。
 
より高いレベルの貢献をしようと自己成長が始まるのです。
 
 
また生活を始めるとトラブルが起こることもあります。
 
このトラブルこそ、自分たちに必要な課題です。
 
課題を見出し解決する循環によって能力のレベルアップができます。
 
③一人一人に役割があり貢献でき、より高いレベルの貢献を目指すようになる。
④課題が生まれ解決していくことで能力のレベルアップができる。


これが何もない無人島の持つ教育力です。
 
何もない無人島には人材育成の全てがあると思います。
 
本来持っているチカラを引き出すためにはとっておきの場。
 
私は大学時代では探検部でした。
毎年、無人島合宿をしていました。
だからこそ、無人島のリスクもわかりますし楽しさも知っています。
 
この経験のおかげで脳科学と体験学習法を掛け合わせた人材育成法の究極の環境が無人島に残っていることがわかります。
 
では、今回の参加者の声をご覧ください。
 
・学生(男性) 
人とのつながりや関係性に壁がなかった、年齢関係なく全員が仲良く全員が対等であった。
自分の知らない所まで自分をさらけ出せた!
参加してみないと分からないものが絶対にある。
自分の本当の価値観ややりたい事を見出せる。
自分の世界やつながりの狭さを実感できる。
 
・学生(男性)
3泊4日、様々な人達と”否定せず”に衣食住を共に過ごすことで今まで触れてこなかったたくさんの考え方、モノの捉え方を知ることができた。内容もとても充実していてまた参加したいと思いえる楽しい4日間だった。
バラつきのある(人としても年齢も)人達とのコミュニケーションのとり方だったり、それに関わらずあいさつだとか感謝の意が大切だったり、基本的なことから自分で今後考えるべき課題まで多くの勉強できた。
特に「トライ&エラーが非常に重要だ」と気づけたことも大きな実の李だった。
 
・学生(男性)
インスタ映えを願って無人島に乗り込んだ。そこで発見したものは一人だけでは映えない。
みんな海に潜ったり獲った魚をみんあで喜ぶからそこに光が生まれる。
その光が何よりも映えさせる。
無人島合宿は人からの話だけではわからない。実際に行ってみないと何も感じない。
無人島に行けるというチャンスを逃すな!
 
・社会人(女性)
一人だったら大変なだし辛いことも多そうだけど、みんなと一緒に過ごせたからこそ一つ一つのことが楽しく感じられた。
社会人になってあまりこういうことができなかったので殻を破ってみんなと会い、色んなことができて本当に良かった。
直感を信じてやりたいことを思った時に参加すべし
これからも「おもしろそう!」と感じる心を持ち続け、アンテナを張り続けたい。
 
・教員(女性)
皆が自分自身で考えて行動し協力できた。みんなを責めるのではなく「いいね」、「やってみよう」などといつもあたたかい言葉が飛び交っていた。笑顔が多かった。
水があまり得意ではないけれど仲間がチャレンジしている姿や教えてくれたことで泳ぐことが楽しいと思えるようになった。
最終日の飛び込みの時、始めはみんなのように飛び込めなかったが仲間が一緒に飛び込んでくれた。
「絶対無理」という言葉はないと思った。
苦手なことも仲間と一緒なら楽しめてしまう。現実社会ではあまり見られなくなった自然の豊かさ、食のありがたさ、生きものへの感謝など学べることがたくさんある。一生の思い出になること間違いなし。
 
・教員(女性)
こんな経験をもっとしたい、子供たちにもさせたいと思った。何かに挑戦すること、一人で知らない世界に飛び込むことがすごく苦手な私ですが、知らない人とか関係なく年齢とか関係なくすぐにフレンドリーで話してくれる人たちですごく楽しい充実した3泊4日となりました。
参加する前は不安もありました。いつもは知らない世界にいくと自分からは何もできなくなってしまうところがありますがそんな自分が少し治せそうです。知っている人がいるとかしないとか関係なく、自分が興味があるものにはどんどん参加したいと思える合宿になりました。自分に言い訳せずにどんどんやりたい!
 
 
いかがでしょうか?
 
若者や教育者が無人島を体験し成長していきます。
この若者たちが自分の可能性を拡げ幸せに生きることを私たちは願っています。

2018青年のための無人島合宿の様子はこちらです。

 
私たちもさらなる磨きをかけて企業や子供たちにも提供できるように準備していきたいと思います。
 
ちなみに、私たち家族で無人島に行きました。その時の様子はこちらです。
 

 

大自然が残る地域には人の生命力を高めることに優れた場が残ります。
 
あとは、その場を生かす人材を養成していくこと。
 
そんな人たちが増えていけば地域も社会も希望の光が生まれていくでしょう。
 
ひとねるアカデミー 
代表理事 佐藤陽平

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